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2011-11-27

「血のバケツ」~芸術に必要なのは才能ではなく覚悟だっ!!~

血のバケツ [DVD]血のバケツ [DVD]
(2007/07/13)
ディック・ミラー、バルボーラ・モリス 他

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<限りなく透明なあらすじ>

やぁ、僕、ウォルターだよ。口煩いオーナーの下でウェイターをやってるんだ。
でも、ホントにやりたいのはこんな事じゃない!でも僕には芸術の才能が無いみたいなんだ…。悲しいよ。
いつもの様に馬鹿にされて家に帰ってきたら、大家さんの猫が行方不明なんだってさ…知らないよ。
夢に向かって、粘土をイジりまくるんだ。あれ?壁の中から猫の声が聞こえる…なんでだよ。
助けるつもりが、勢い余って殺しちゃったよ…どうしよう。あ!?粘…土…か?


<限りなく透明な感想>

はい!って事で、今回は1959年の“悪趣味系”彫刻映画「血のバケツ(A BUCKET OF BLOOD)」ですぞ。

監督は「B級映画の帝王」と呼ばれるロジャー・コーマン御大。主演はコーマン作品には欠かせないディック・ミラーです。

B級映画の帝王なんて呼ばれると、そりゃ~、しょうもない作品ばかり創っていそうですが、それは間違い。

非常に才能のある方ですよね。良い意味で自分の手に余ることをしないと言うか、自分に出来る限界を

しっかり見極められるんでしょうね~。

そのコストパフォーマンスを証明するように、こんな自伝も出しています。

私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか―ロジャー・コーマン自伝

間違い無く、映画史に残る偉人です。

「血のバケツ」はロジャー・コーマン初期の名作と言って良いんじゃないでしょうか。


それでは、上映終了までごゆるりと…。


頭からっぽのウォルターは芸術家に憧れるも、才能というものを全く持っていない地味な男。
ウェイターを勤めているカフェにはビート族を始め、多くの芸術家たちが出入りしているため
仕事をサボってはお客さんとの芸術話に割り込むが、頭からっぽが災いしてか馬鹿にされてばかりいる。

血のバケツ1
↑ダメ男ウォルター(写真中央)


ある日、仕事を終え自宅に戻ると、大家さんの飼い猫であるフランクが行方不明になってしまった模様。
見つけたら戻ってくるように伝えてくれと頼まれます。

血のバケツ2
↑なんという正論(彼は言葉のアヤを許さない)


いつもの様に、自室で粘土を弄りながら彫刻作品を作り始めるウォルター。

血のバケツ3
↑ウォルター的芸術論


その時、壁の中から猫(フランク)の鳴き声が聞こえてきます。
どうやって壁の中に入ったのか訝しがるウォルターですが、直ぐに救出作戦を決行します。

血のバケツ4
↑声のする場所にナイフを刺すという斬新なアイデア


声が止み、慌てて壁を叩き壊すウォルター。(あ…最初にそれ…)
案の定、フランクにはナイフが突き刺さり、死んでしまっています。

血のバケツ5
↑もう確信犯にしか見えない。


翌日、喜び勇んでオーナーと密かに恋心を抱く女性画家カーラに自分の作品を披露するウォルター。
タイトルはズバリ「死んだ猫」です。

血のバケツ6
↑ナイフごと彫刻にするというウルトラC


オーナーは作品を評価しつつも気味が悪いと買取を拒否しますが、代案として店に展示して
買い手が付いたら代金を折半するという話でウォルターを納得させます。

店では馴染みの客が「死んだ猫」を大絶賛。

血のバケツ7
↑正直それほどでもない出来栄えよ…


客たちのあまりの興奮ぶりに、君に居られては客がいつまで経っても注文してくれないとオーナーから帰るよう命じられます。
帰り際に、メヨリアという女性客から交際を申し込まれますが、奥手なウォルターはこれをやんわりと拒否。
食い下がるメヨリアに、いつでも自分を思い出して欲しいと、粉の入った小瓶をプレゼントされます。

家に着いてからもハイテンションで浮かれているウォルターの下に店から彼を尾行していたルーが尋ねてきます。

血のバケツ8
↑ほぼ他人を招き入れる心優しきウォルター


実はこのルーという男は、レストランのオーナーと協力して客の間に蔓延しているヘロインの取締りを行うために
客として潜入していた捜査官で、メヨリアがウォルターに小瓶を手渡している現場をしっかり目撃していたのです。

血のバケツ9
↑メヨリアの手で麻薬犯になってしまったウォルター


ウォルターは拳銃をチラつかせ署に連行しようとするルーを手に持っていたフライパンで咄嗟的に殺してしまいます。
かくして彼は、再び彫刻を作るハメに…。


翌日、誰もいない店内で「死んだ猫」を眺めるオーナー。
その時誤って落としてしまった「死んだ猫」を拾い上げると、なんと中から猫の毛が飛び出ています。

血のバケツ10
↑オーナーがウォルターの所業を理解した瞬間。


その日の夜、ウォルターが新作「殺された男」を作成したというので、カーラとオーナーはウォルターの
自宅に作品を見に行くことになります。

血のバケツ11
「殺された男」(素材:粘土+ルー)


作品の意味を理解しているオーナーはパニックに陥りますが、カーラは真の芸術として感動してしまいます。
喜んだウォルターは、店に展示して欲しいと頼みますがオーナーは断固として拒否。(そりゃそうですわね)

「何故展示しないの!?」とオーナーに詰め寄るカーラ。

オーナーは苦肉の策で、こんな傑作を小出しにするのは勿体無いといいます。

血のバケツ12
↑何も知らないカーラの後押し


この発言に、数か増えれば展示会も開けると何故かオーナーも乗っかってしまいます。
浮かれるウォルターに、作品を多く作るには年月が掛かるだろうと念押しするオーナー(危ない橋を渡る人だな…)

何とか個展を開かせないように立ち回るオーナーに対して、ウォルターはウェイターを辞めたいと言い出します。
オーナーは承諾し「死んだ猫」に付いた買値500ドルの一部50ドルを前金として支払い、恐ろしい作品は造らないよう
ウォルターに念押しします。遂に芸術家になれたと大喜びのウォルター。

店を辞めたウォルターは再び客として店にやってきます。

「死んだ猫」で得た報酬で小奇麗な格好のウォルターは馴染みの客と談笑をしていますがオーナーは気が気ではありません。

そこに、モデルのアリスがやってきます。プライドの高い彼女はウェイターに彫刻など出来るわけがないと
ウォルターを散々馬鹿にしてしまいます。

血のバケツ13
↑1時間で25ドルの女(当時のレートは謎です。調べて下さい)


怒ったウォルターは店を出て帰ってしまいます。
その後店を出たアリスを尾行するウォルター。(帰らなかったのね…)
彼女の家で怒った事を謝り、アリスに女性像のモデルを依頼します。

血のバケツ14
↑アリスに死亡フラグ発生


こうして、まんまと自宅にアリスを呼び込むことに成功したウォルター。
モデルに徹するアリスに魔の手が忍び寄ります…。

血のバケツ15
↑傷が残らないようスカーフでサッ!


翌日、詩人のマクスウェルの自宅で寛ぐ芸術家たちに新作を発表するウォルター。

血のバケツ16
↑「無題」(素材:粘土+アリス)


血のバケツ17
↑感動する仲間たち(カーラからはキスのおまけ付き)


その日の夜はカフェに集まってのパーティーです。

血のバケツ18
↑王様になったウォルター


血のバケツ19
↑増長するウォルター(冷たい視線を向けるオーナー)


しこたま飲んでいい気分になったウォルターは新たな作品を作るために、気の向くまま工場へ。
一人で残業をしている作業員に自分の芸術論を披露しますが、当然の如く酔っ払い扱いされます。

ウォルターは作業に戻ろうとする男に襲い掛かり…。

血のバケツ20
↑いい迷惑の作業員


翌日、オーナーの店に小箱を持って訪ねるウォルター。店の周りでは号外が配られています。

血のバケツ21
↑工場で首なし死体を発見した事を伝える号外


血のバケツ22
↑ニュっと突き出る件の首


流石に限度を超えてしまったウォルターの所業に、製作活動を中止するよう詰め寄るオーナー。
渋るウォルターでしたが、最後の記念に個展を開くことで了解します。

血のバケツ23
↑遅すぎるオーナーの決断


個展当日、カーラを誘い一緒に個展会場に向かう道中で告白をするウォルター。
キスまでしてもらい、内心は自信満々のウォルターでしたが、全く取り合ってもらえません。

血のバケツ25
↑あっさり酷いこと言うカーラ


はらわた煮えくり返ったウォルターはカーラをモデルに指名します。

血のバケツ26
↑カーラに死亡フラグ発生


予想に反して通り会場は大盛況。美術界の人間が集まり、作品の出来栄えを称えています。

血のバケツ27
↑実に小じんまりした個展


浮かれ気分で鑑賞中のカーラがアリスの彫刻の中に人間が入っている事を発見してしまいます。

血のバケツ28
↑薄塗りの為、大変出やすくなっております。


純粋なカーラは慌ててウォルターに報告しますが…。

血のバケツ29
↑そうだよ~、僕だよ~。(あっさり白状するウォルター)


ウォルターのキ○ガイっぷりに恐れをなして店を飛び出すカーラ。それを追うウォルター。それを追う芸術家仲間たち。
カーラを追いかけ、いつかの工場に迷い込んだウォルター。その耳には自分が手にかけてきた者たちの声が聞こえてきます。

血のバケツ30
↑カーラの死亡フラグ解除


カーラそっちのけで自宅に逃げ帰っても、死者たちの声は鳴り止みません。

血のバケツ31
↑良いアイデアを発見したウォルター (FRISK SHARPENS YOU UP!)


極限状態まで追い詰められたウォルターの取った行動は…

遅れてウォルターの自宅に辿り着いた芸術家たちが見たものは「首を吊った男」であった。

血のバケツ32
↑「首を吊った男」(素材:縄+ウォルター)


※全体的にコメディ色が散りばめられており、怖さを感じさせない演出ですが、行っている事は大変外道です。

  ウォルターが純粋な芸術作品への欲求のみで動いてしまう壊れ方が“怖さ”でしょうか。

  と、言いつつ、後半は有名になったウォルターがウェイターに戻りたくないという無粋な欲で動いてますが…。


怖さ:★★☆☆☆

カナシミ:★★☆☆☆

オーナーの器のデカさ:★★★★★
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