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2011-10-29

「 蠅男の恐怖」~ハエの多いお宅ですね。夫です。はっ?夫です!~

蝿男の恐怖 [DVD]蝿男の恐怖 [DVD]
(2002/02/22)
アル・ヘディソン

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<比較的正しいあらすじ>

私はフランソワ・ドランブル…。
電子関係の企業を弟と共同で経営している。言ってしまえば金持ちだ。
そんな私の元に弟アンドレの嫁であるエレーヌから一本の電話が入った。

「アンドレを殺したの。早く来て」

質の悪い冗談かとも思ったが、工場の守衛からもプレス機に押しつぶされた死体があると電話が入ってきた。
私は馴染みのクラブで顔見知りとなったシャラス警部を伴って、現場へと向かった。
死んでいたのは確かに私の弟アンドレであった。混乱する頭を抑えながらエレーヌに話を聞くが…。
「私が殺しました。理由はお話出来ません」
そう言って動機に関しては黙秘を続けるエレーヌ。

私はエレーヌが「白い頭のハエ」に異常なまでの執着を持っていることを知り、彼女にカマを掛けることにした。
「警部を呼んで。一度しか話せないわ。その代わりあのハエを必ず殺すと約束して」
そう言って彼女が語り始めた話は、私の想像を超えた異常極まりないものであった…。


<比較的正しい感想>

はい!って事で、今回は1958年の“実験失敗系”ハエ映画「蝿男の恐怖(The Fly)」ですよ~。

リメイク版もそりゃ~、大傑作です。いずれはこのブログでも取り上げる事は決まっているが
まずはオリジナルから始めたい。それがスジってモノでしょう。ねっ!

まず感想と聞かれれば、こちらも大傑作だと言わざるを得ない。
もちろん原作があるものなので、全てがカート・ニューマンとジェームズ・クラヴェルの実力とは思わないが
素晴らしい原作を駄作に変える才能に溢れた昨今の映画関係者には是非見習って欲しいものである。

映画の雰囲気は全体的にホラーではありません。
異常な事件をエレーナが回想して聞かせるというスタイルを取っており、サスペンスと思ったほうがシックリくるかも。
アンドレ以外は誰も死なず、また殺すなんて事もありません。一つの家庭を軸に物語が淡々と進むだけです。

また、良く耳にする評価としてはハエ男の造形がチープと言われますが、50年以上前の映画です。当たり前です。
そんな事を言ってる人は、駄目ですねぇ~。造形がチープでも優れた原作・脚本・監督が揃えば十分なのです。
それに、ほら、ヴィンセント・プライスだし…。


さて、物語はと言えば、至極単純なものなので子供でも理解しやすい親切設計!

ようは天才科学者のアンドレが物質転送装置を発明して、物質による実験、動物による実験に至り、
最終的には自分自身を転送する事に成功するが、調子に乗ってもう一度チャレンジしたら
装置にハエが混入したまま転送してしまい、「ハエ人間アンドレ」と「人間バエアンドレ」になってしまうというお話。


それでは、上映終了までごゆるりと…。


誰も居ないはずの工場から聞こえるプレス機の音に驚き、現場に向かった守衛さんがイキナリ死体発見!!

ハエ男の恐怖1
「アバババッ!オラ、どえれぇ~モン見ちまったんでねぇかっ!?」
(↑アカデミー賞確実の守衛さんの驚き演技)


エレーナ&守衛さんから電話を受けたフランソワは急いでシャラス警部に電話!!

ハエ男の恐怖2
「何っ!株が大暴落っ!?」
(どうしても悪徳警官にしか見えないシャラス氏。ホントはかなりの常識人)


弟の死体を確認した後、警部と共にエレーヌに面会するフランソワ。

ハエ男の恐怖3
「僕が力になるから…」
(い、いや、どっちかって言うとアンタの方がショック強そうな立場なんだが…やっぱ欧米男子は違うねぇ~)


真相が闇の中なので、警部の命令で看護婦により軟禁状態のエレーヌ…。
ハエに異常なまでの執着を持つ彼女に周囲の人間はますます混乱する。

ハエ男の恐怖4
(私の夫を)「放っといてったら!!」


エレーヌとアンドレの息子であるフィリップ君を一時的に預かる事になったフランソワは食事の際に
フィリップ君から、エレーヌが「頭の白いハエ」を探している事を知らされる。
フランソワは問題のハエを見つけたとエレーヌにカマを掛け、警部と共に事の真相を聞くことになる。

ハエ男の恐怖5
「今夜はムチとロウソクで頼むよ、ダーリン」
(転送装置を見つめる変態にしか見えないエレーヌ&アンドレ)


ちなみにこの時に転送されたエレーヌの大切なお皿の裏面に記載されている文字がこちら。

ハエ男の恐怖22

「ナ、ナパル・ニ・エダム…?」

もちろん本来は「MADE IN JAPAN」である。転送の不完全性によって逆転してしまっているシーンだが
これから起こる救いようの無いラストを暗示する1シーンとして秀逸である。
恐らく、この映画で一番重要なシーンだと考えても良い。(私がですよ?私がそう思っているだけですよ?)

その後、改良を重ね完全なものとなった転送装置に入ったアンドレはハエ人間になってしまう。
言葉も発せず、タイプライターで書いたメモをエレーヌに渡し、片割れとなってしまった
人間バエを探すように命じるアンドレだが、小さなハエを捕まえるのは至難の業であった。

痺れを切らし、自殺しようとするアンドレを踏み止まらせる為に、ハエを抜きにしてアンドレ再転送を
提案するエレーヌ。しぶしぶその提案に同意したアンドレは再転送を試みるが…。

ハエ男の恐怖16
「どうだいエレーヌ?すっかり元通りかい?」
「ギャ~~!!」


ハエ男の恐怖17
(↑複眼仕様のアンドレから見たエレーヌの「ギャ~~!!」)


自分の姿を見て気を失ったエレーヌにショックを受けたアンドレは絶望し、研究成果の全てを破壊する。
その後、意識を回復したエレーヌに自分を殺すための手助けをするように伝え,最後に彼女へのメッセージを残す。

ハエ男の恐怖18

世界一切ない「LOVE YOU

こうして、プレス機で彼を殺害したエレーヌの話は終わった。

全てを聞いてなお、彼女を守ろうとするフランソワと精神異常を確信するシャラス警部が対立するが
やはり警察には逆らえず、やるせない思いでフィリップ君を部屋から連れ出すフランソワ。

フィリップ君「あの白いハエがお庭にいたんだよ」

その言葉にエレーヌの無実を確信したフランソワはシャラス警部を連れ出し、件のハエを発見する。

ハエ男の恐怖20
「ヘルプ・ミー!!」


ハエ男の恐怖21
「ヘルプ・ミー!!」
(↑蜘蛛に食われまいと必死で助けを求めるアンドレバエ)


ハエ男の恐怖23
↑ちっとも助けない二人組み
(フランソワは絶対に違うトコ見てる気がする…)


ハエ男の恐怖24
岩を持って…サッ!!
(↑あっさり片付けるシャラス警部…)

事実を目の当たりにしたシャラス警部は事件を自殺と断定。
彼らはアンドレを失った悲しみを背負いながらも、平穏な暮らしを取り戻し始めた。
めでたしめでたし♪


待て待てぇ~!この事件の裏には一つの尊い犠牲が隠されているのである…。(←ホントは特に隠してない)

装置をイジり倒し、お皿文字反転現象を解決したアンドレは研究室にやってきた飼い猫ダンデロに上機嫌でミルクを与える。
ハエ男の恐怖7
↑これがダンデロ。


ハエ男の恐怖8
その微笑ましい姿に危ない目を向けるアンドレ…。


…………数日後

ハエ男の恐怖9
猫が居なくなったとフランソワに電話で愚痴るエレーナ。


ハエ男の恐怖10
(その様子を扉の影から笑顔で伺うアンドレ…)


その後、動物実験を成功させ喜ぶエレーナにアンドレの一言。

ハエ男の恐怖14
えっ!?(°∀°)
アッサリ過ぎるカミングアウト…。


動物実験を止めて欲しいと懇願するエレーナに誓いを立てるアンドレ。

ハエ男の恐怖15
えっ、ちょww良いの?ねぇ、そんなんで良いの?
(いや、正確には空気中に溶け込んだ原子猫として生きているが…)

駄目だ、ダンデロ愛されない系だ…。


<付録>劇場でのマナー

ハエ男の恐怖11
見つめ合う…〇

ハエ男の恐怖12
近づく…△

ハエ男の恐怖13
肩を抱く…×
(舞台を見る為に席をずれたおっさんを、鬱陶しそうに睨むレディ…。おっさんカワイソス(´・ω・`))


※監督のカートはこれが遺作となっており、脚本のジェームズはこれが初仕事のようです。
 何だか、妙な縁を感じますねぇ~。


怖さ:★★★☆☆

カナシミ:★★★★☆(←ホントの意味での悲しみ…)

フランソワの人間性:★★★★★



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